ソーシャルネットワーキングと社会の構造改革
mixiの会員がそろそろ100万人。突破日を当てるキャンペーンが実施
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050714-00000031-rbb-sci
と言う記事を読んで、ちょっと考えこんでしまった。
何故なら米国では、最も規模の大きいフレンドスターが約2、000万人、メディア王、ルパート・マードック氏に買収された第2位のマイスペースが1400万人の参加者であるからである。日本と米国ではソーシャル・ネットワーキングにおける参加者の規模がこんなにも差があるのだ。
また韓国のトップ企業であるサイワールドも1、400万人の参加者規模を誇っている。
参加者数が2、000万人となれば、その中で色々な実験を行うことが出来る。例えばフォックステレビは、ドラマ『スタックト』の宣伝のため、フレンドスターの中で出演者全員がブログを書いている。一方、NBCはドラマ『オフィス』宣伝の為、番組の要約版動画をマイスペースで流し、関連するブログやコミュニティ作りを煽っている。
一方、日本は最大のmixiがたった100万人で大騒ぎしている。
こう言った日米のネットサイトの『規模の差』は、5年前大流行したOKWEBなどのQ&Aコミュニティの登場時にも見られた。(askme.comが200万人参加していた当時、日本のOKWEBは約3万人)
この日米間の『規模の差』は一体、何が原因なのだろうか???
筆者の調査では、日本の多くの企業が仕事中にソーシャル・ネットワーキングへのアクセスを物理的に禁止している。しかし、問題の根はもっと深いところにある。
いつぞやソーシャル・ネットワーキングの『トモモト』を立ち上げられた保田さんが嘆いておられたのをしみじみと思い出す。
彼曰く『日本の一流金融機関の社員は、顔写真を晒したり、プロフィールを公開するのに想像以上の抵抗があるんですよね』
そうなのである。我が国には中途半端に終身雇用制度(長期雇用制度)が残り、おまけに開業率より廃業率の方が上回っている状態が永らく続いている。(ちょっと古いが全国平均で開業率4.6%、廃業率4.7%(出所)「平成9年版新規開業白書(国民金融公庫総合研究所編)」中小企業リサーチセンター)
米国のようにベンチャー企業がどんどん育つ環境に無いのである。
そうなれば、社員は『独立の夢や転職によるステップアップの夢』がアメリカに比べて弱くなる。一方、雇用の流動化が進んでいる米国では、そのようなことは言ってはおられない。
だからチャンスを掴む為、外部のソーシャル・ネットワーキングのような社交クラブに進んで参加をする傾向が強くなる。
日本では、これでは社員が益々内向きとなり、外部の冒険できる世界から目を閉ざしてしまう。
『ソーシャル・ネットワーキングの名前を登録して顔を晒すなんてトンでもない』と言うことになるのである。その上、『ソーシャル・ネットワーキングは出会い系サイト』と言う先入観が企業の側には根強い。
こう言った日本経済の内向きビジネスモデルから来る『ネット社会や個が自立する環境への企業社会による無理解』が、ソーシャル・ネットワーキングと言う外に開かれた社交クラブの育成を阻害していると考えられるのである。
やはり構造改革は必要ですよ。例え小泉さんがいなくなっても(笑
おしまい
![]() ![]() | 山崎秀夫 / 日本ナレッジマネジメント学会専務理事 http://echoo.yubitoma.or.jp/weblog/h-yamazaki/ |
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