FPN-国内ブログ事情、この一年を振り返える #1

国内ブログ事情、この一年を振り返える #1


■ネットとライフスタイル 2005-5-16 0:23:36 by masahiko


ずっと参考にしてきたgooリサーチのブログに関する調査が開始から一年以上経ちました。そのサマリーとして数回にわけ、国内ブログのこの1年を振り返ってみたいと思います。


Blogmarket



サマリー

2004年にはじまったブログブームは、2005年もさらに加速度を増している
と言えます。2005年4月現在ではブログ閲覧経験者数が900万に達しています(全インターネットユーザ6,500万人の約14%です)。また、作成経験者も1年前に比べ、3倍の300万に増加しています。この増加の背景としては、既存メディアでの露出が非常に大きな影響を与えていると思われます。

しかし、こう言ったブームの中で、アクティブユーザとして書き続けているユーザは、着実に増加はしているものの、それ程の急増はしていません。この現象は、「ブログを作っても続かない」と言うユーザの急増を示しており、今後、ブログブームがブームだけでは無くユーザにとってのツールになる為の課題の一つであると思われます。




ブログを読んだ事がある(ブログ閲覧経験者)の倍増

グラフを見ると一目瞭然ですが、ブログを読んだ事があると言うブログ閲覧経験者が1年前の約400万ユーザに比べ、900万に跳ね上がると言う脅威の伸びを見せています。平均すると毎月新しく平均約40万のインターネットユーザの目にブログが露出し続けていると言う事になります。この現象の背景には、大きく2つの要因があると思われます。その一つはブログと言うブームです。2004年はブログ元年と言われ、インターネットメディアはもちろんの事、雑誌や新聞を中心とした既存メディアでも話題になる程のブログブームが発生しました。恐らくこうしたブログ以外のメディアからの刺激により、ブログそのものを確認する為にブログを閲覧した方が増加したと思われます。また、2つ目の要因としては、ブログが持つSEO効果があると思われます。現時点でもGoogleやYahoo!で何らかのキーワードを検索すると、多くのブログが検索結果上位に表示され、多くのユーザとの接点を作り出しています。これは、私のブログのある月のアクセスログですが、サイトへのアクセスのうち約60%が検索サイトからの流入になったと言う経験もあります。


また、2005年4月時点での900万と言う数値には、「ブログと思わずにブログを見た人」と言う潜在的なブログユーザは含んでいません。あくまでも、「これはブログだ」と認識している人のみの数値です。そう考えると、実態としては900万以上のユーザがブログと何らかの経緯で接点を持っていると考えても良いかと思います。




ブログ作成経験者の倍増

ブログ作成経験者もこの1年で3倍増しており、今現在も運営を続けているユーザ、そうでは無いユーザの双方含め約300万程存在します(2005年4月末時点)。現時点で、大手ポータルサイト、ISPポータルサイトのほとんどがブログASPサービスを提供しており、その他のサービスも含めると国内だけで40近い(あるいはそれ以上の)ブログASPサービスが存在します。こうした環境の整備がよりブログを作りやすくなった背景の一つとして考えられるでしょう。また、ブログ関連の書籍も多く出版され、ブログの作り方や、ブログを利用したアフィリエイトのやり方など、ブログに関する情報ソースもオンライン、オフライン含め充実して来たと言う事も要因の一つでしょう。


しかし、一方ではアクティブユーザ数が激増する事はなく、「ブログを作っても続かない」と言う現象が起こっていると言う事が言えます。続かない理由は様々かと思いますが、今後のブログ界においては「ブログを書き続ける/続けさせる」と言う事がひとつのテーマになるでしょう。


2005年に入り、更なる増加傾向に

このグラフでは若干分かりづらいかも知れませんが、2005年に入ってからと言うもの、ブログ閲覧経験者、ブログ作成経験者の数が2004年に比べより増加傾向にあります。具体的には、2004年は月平均約38万ユーザの増加を見せていたブログ閲覧経験者が2005年に入ると、月平均で約46万ユーザに増加。約8万ユーザの差異が発生しています。また、ブログ作成経験者はより顕著で、2004年は月平均約11万ユーザであったのに対し、2005年に入ると月平均約34万ユーザと、その差は23万ユーザにも上ります。

この変化の要因として考えられるのは2点。1つはYahoo!ブログのサービスインと、2つ目はTV、ラジオへの露出だと思われます。Yahoo!ブログは2005年1月末に開始され、この3ヶ月間で国内アクティブユーザの約8%のシェアに達するまで成長しています。この成長スピードは他のASPには全く見られない現象であり、日本で一番トラフィックを集めているYahoo!ならではの現象であると言えるでしょう。

また、2つ目の要因として挙げたTV、ラジオでの動きとしては、ブログと連動したTV番組が放映されたり、ブログと言うキーワードが入ったTVコマーシャルが流れたり、ブログを紹介するラジオ番組が放送されたりと言う動きが2005年に入ってから活発です。2004年は、活字離れが叫ばれ、発売部数が伸び悩む雑誌、新聞と言った紙メディアを中心に露出していたブログが、2005年に入り、より多くの日本国民が情報源として利用するTV、ラジオメディアに露出し始めました。TVやラジオに露出した事により、今まではリーチし得なかった一部のユーザ層に対しても「ブログ」と言うキーワードがリーチし、こうした現象を引き起こす結果に至っていると思われます。


グラフについて


このグラフは、gooリサーチの調査結果と、Blogfan.orgの調査結果を元に作成しました。(*1)

また、このグラフでは、アクティブユーザ(各月に1回でも更新されたブログの数)(*2)、ブログ作成経験者(調査時点で書いている、書いていない関係なく、ブログを作成した事がある人の数)、ブログ閲覧経験者(ブログを見た事がある、読んだ事がある人の数)、ブログ作成意向者(ブログを作ってみたいと思っている人の数)をプロットしています。


(*1) このグラフで利用されている数値の前提としては、インターネットユーザを6,500万とし、その20%の1,300万ユーザをPCインターネットを日常利用している母集団と仮定して作成されています。


(*2)アクティブユーザ数は、実際には1ヶ月内に1回でも更新されたブログの数ではありますが、一人当たりのブログ所有数はgooリサーチによるとほぼ1ブログなので、アクティブブログ数=アクティブユーザ数と考えています。



masahiko
サトウマサヒコ / Webプロデューサー 兼 コンサルタント
http://www.masahikosatoh.com



(7922p)
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    スレッド
    投稿者: tokuriki (216)
    投稿日時: 2005-5-17 0:42  更新日時: 2005-5-17 0:42
     Re: 国内ブログ事情、この一年を振り返える #1
     同じデータでも、グラフにすると面白いことが見えてくるもんですねぇ。
     凄い勉強になりました。

     とくにブログ作成経験者とアクティブユーザの増加のギャップは明らかですね。
     ネタフルのコグレさんにしても、切り込み隊長のけなす技術にしても、「ブログを続けていれば読者はある程度増える」と言ってましたけど、なるほどなぁと言う感じです。

     あとは、ブログ閲覧経験者が、どれほど継続的な読者になっているかというのも知りたいところですが・・・ブログサービスのPVとか調べれば分かるんですかね?難しいかな・・・
    返信
    投稿者: masahiko (41)
    投稿日時: 2005-5-18 3:10  更新日時: 2005-5-18 3:10
     Re: 国内ブログ事情、この一年を振り返える #1
    のんびりやってたら総務省とモロかぶりしました。
    http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/pdf/050517_3_1.pdf
    返信
    投稿者: SW (97)
    投稿日時: 2005-5-18 15:43  更新日時: 2005-5-18 15:43
     Re: 国内ブログ事情、この一年を振り返える #1
    総務省レポートも面白いですね。
    運用の重さ、今後のコンソリの可能性への言及など普段聞いている話とも整合性が合います。

    あと、本体よりも(参考)部分の方でどのようなシナリオを埋め込んでいるかの方が読んでいて面白いという説も・・・

    渡辺
    返信
    投稿者: masahiko (41)
    投稿日時: 2005-5-18 23:31  更新日時: 2005-5-18 23:31
     Re: 国内ブログ事情、この一年を振り返える #1
    確かに参考部分は結構興味深いです。実は以前はBulkfeedsの同じデータでやろうかとも思ったのですが、何ぶんパーセンテージが表示されていなかったし、見辛かったため却下しました。意外と自分がやっていた事と大差なかったところをみると、やはりまだまだブログの全体像って把握されていないんですね。
    返信
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