日本人と標準化
以前のエントリに書いた後、タイミングよく(?)@ITが日本人と標準化との関係について記事を出していました。
★ なぜ日本は「標準」でリーダーシップを発揮できないのか
引用:
色々考えてみたが「結局は意志の問題」という当たり前の結論になってしまった。国家として,自国のやり方や技術を世界に広めていこうという意志があるのかどうか。この一文の「国家」と「自国」を「企業」「自社」あるいは「個人」「自分」に換えて読んでみてほしい。「私のやり方は素晴らしい,ぜひとも世界の人に使ってほしい,いやこれだけ素晴らしいのだから使うべきだ」という強烈な意志を我々は持っているだろうか。「国家に戦略がない」「企業戦略が曖昧」と文句を付けるのは容易いが自分にないものを人に求めるのは無理筋である。
引用:
「日本人は」と一般論を語るのは不毛かもしれないがあえて書くと,やはり「不言実行」とか「いいものさえ作れば,真面目にやっておれば,必ず分かってもらえる」という考えが我が国では強い。これは残すべき日本の長所ではあるが,そんなものを長所どころか短所とみなす世界各国と付き合っていく以上「沈黙は金」では済まない。
谷島氏は、すべてひっくるめて意思の問題と考えているようです。確かに意思の問題もあるが、私はこう考えます。
日本人は、戦略的思考が弱いように思う。つきつめれば、教育の問題に帰結すると思うのだが、このエントリでは詳しくは触れないことにします。
日本人は、ずる賢いことは出来ない義理人情の価値観に縛られて、動けないところが大きいように思います。また、企業のすりあわせ体質により、プロジェクト内や企業内の固有の要素を多く含む仕様にとどまり、グローバルな視点での汎用化まで手が回らない事が多いように思います。1つの製品で見た場合、品質が優れていて堅牢な信頼性をもち完結しているように見えるが、かえって他の製品に活かしにくい欠点があります。これが、日本人の良いところでもあり、欠点でもありますが、これを克服しない事には、いつまで経っても標準化において世界のリーダシップを握る事は困難でしょう。
政府主導で、早急な対策をうってほしいものです。
![]() ![]() | 伊藤 芳浩 / Webマーケティング http://bit.ly/BesusBlog |
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| 投稿者: Notorious (5) 投稿日時: 2005-3-18 20:24 更新日時: 2005-3-18 20:24 |
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今まで、海外とのネゴやらをやってきた経験でいいますと(私見ですが)、海外の人よりも、日本人の方が「複数の要素が同時に動く事象への対応力」が弱い、と感じています。
イタリアの友人と一緒に呑んだ時に、『(イタリア人の友人数人と)日本人と、あるときヒマつぶしにポーカーをやったんだけど、全然つまんないんだよね。彼(日本人)は「自分が勝つ」つもりなんだよ。ああいう時は、アイコンタクトでカモを決めて、連携を取ってつぶしにかかるのが面白いんだよ』と。 つい、目の前の勝負に熱くなって、周囲が見えなくなるって、ありますよね。 ライブドアの件でも、「買収」「支配」しか書いてないですが、他にも多くの要素が複雑に絡み合っているので、断片を語ったり、その断片をもって議論・判断するのは、あまり利巧ではないでしょう。「プロ」である新聞記者でさえ、大抵がそういう書き方しか出来ていないのですから、まぁ、ある程度「国民性」という言い方は出来るのではないか、と。 |
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| 投稿者: besus (47) 投稿日時: 2005-3-18 22:07 更新日時: 2005-3-18 22:07 |
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Notoriousさん、コメントをありがとうございます。
引用: 海外の人よりも、日本人の方が「複数の要素が同時に動く事象への対応力」が弱い、と感じています。 確かにそれはありますね。日本人の脳は、マルチタスクには向いていないのかもしれませんね。単一民族であるため、多様性になれていないせいなのかもしれませんね。 |
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| 投稿者: Masa33 (22) 投稿日時: 2005-3-19 10:12 更新日時: 2005-3-19 10:12 |
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それなりに標準化活動の経験をしてきたMasa33です。
--- 前提 --------------------- 発端の谷島さんの技術はpublicな技術仕様だけでなく、私企業の開示インターフェースでドミナントになったもの、も含めて標準と呼んでいるようなので、その定義域で話をします --------------------------------------- まず、谷島さんの記事なんですけど、日本人は標準化でリーダシップを握れていない、というのは要検証、と思います。CDはもともとPhilipsとソニーが作ったわけですし、DVDの記録層の標準化も日本の家電メーカーの役割が大きいです。 僕的には、分野ごとによくみれば、それなりに活躍していると思います。 谷島さんの記事の論点はむしろ、日本企業はインターフェース戦略を利益力に結び付けられていない、という点だと思います。 これは現象としてYESと思います。 関連する理由として、以下を感じています。 1. インターフェースの標準化は当然、商品のコモディティ化を招きやすい 2. 利益を確保しながらインターフェースのオープン化をしようとすれば独禁法のグレーゾーンに踏み込むことになる 3. 結局、インターフェース戦略として儲けるためには、単に技術力、ビジネス構想力だけでなく、公取などの行政との意識あわせなどのロビーイング力が必要となる。 4. こういう状況に直面すると、インターフェースの標準化は市場育成のために行うべきで、自社利益の源泉は技術力・商品開発力に求めるべきだ、という清いエンジニアの哲学にいたる。 5. 他を凌駕する技術力、商品開発力を築くのは難しいので、コモディティ化に陥ってしまう。 |
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| 投稿者: besus (47) 投稿日時: 2005-3-22 2:55 更新日時: 2005-3-22 2:55 |
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Masa33さん、コメントをありがとうございます。
Blogも拝見させていただきました。 実は、私も標準化活動には、若干絡んでいるので、Masa33さんのいわんとする事はよくわかります。純粋な標準化活動においては、日本企業はそれなりに貢献しているとは思っています。 ただ、Masa33さんのおっしゃるとおり、ビジネスも含めた総合的な視点から見た標準化活動については、ビジネスとして成功しているケースは、本当に少ないんですよね。おいしいところをアメリカの企業に持っていかれると言うか、そういった点は悔しいなとは思っています。 |
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