Google Waveは何が凄いのか
米国時間5月28日の「Google I/O」カンファレンスでの基調講演で開発者のコミュニティで大喝采を博したGoogle Waveですが、一体、何が優れているのでしょうか。
それとも駄目なのでしょうか。電子メール、インスタントメッセージング、ファイル共有、コラボレーションソフトウェアの統合と言う触れ込みですが、講演デモクリップを見てちょっと分析してみました。
テレビの完全デジタル移行の期限である6月12日を控えて、アメリカのネットトレンドはインターネットの第一の波時代の静的な「ブック型Web」から流れのある「ソーシャルWeb」や「リアルタイムWeb」の方向に行っています。
まあ、結論から言ってしまえば、Google Waveは完全に「ソーシャルWeb」「リアルタイムWeb」の波に完全に乗っている、否それを動かし始めた点が凄いですね。
★ ★ グーグル、「Google Wave」のデモ動画を公開
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20394068,00.htm
★ ★ 開発者を魅了する「Google Wave」--「iPhone」発表時にも匹敵する衝撃
http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20394008,00.htm
引用
引用:
Google Waveは電子メール、インスタントメッセージング、ファイル共有、コラボレーションソフトウェアを1つのサービスに融合することにより、インターネットにおける人々のコミュニケーション方法を再定義することを目指すものだ。開発者がGoogle Waveのテクノロジの内部と、このテクノロジによってどのようなことが可能になるかを垣間見たセッションの終了後、大きな感銘を受け、Google Waveを使って何を作成しようかと既に考えを巡らせていた開発者もいた。
引用終わり
★ Google Wave Developer Preview at Google I/O 2009
http://www.youtube.com/watch?v=v_UyVmITiYQ&eurl=http%3A%2F%2Fjapan%2Ecnet%2Ecom%2Fnews%2Fmedia%2Fstory%2F0%2C2000056023%2C20394068%2C00%2Ehtm&feature=player_embedded
◆ Google Waveは「ブック型Web」から「ソーシャルWeb」「リアルタイムWeb」へ
今回のGoogle Waveの1時間20分のデモを見ていて感じたのは、Google Waveは「ブック型Web」から「ソーシャルWeb」「リアルタイムWeb」へと言う米国のネットの流れの尖兵となっているという点でした。例えば二人で電子メールをやり取りしていて、その後、議論に第三者を招きいれた時、その人はプレーバック機能を使って時系列に過去のやり取りを見ることができます。その提示の仕方が個人視聴時の「ニコニコ動画」に似ていて「擬似リアル」と言う感覚を持たせてくれます。
また講演の中で盛んに「concurrency control」(同時性コントロール)と言う用語が出てきますが、IMのリアルタイム感覚(共時性)と電子メールの時差感覚(通時性)に共に資する(どっちでも使える)と言う点に力点が置かれていました。リアルタイムのコミュニュケーションが基本であり、時差のあるコミュニュケーション時には「擬似リアル」な感覚で議論に参加できると言う訳ですね。この辺りが電子メール、IM、フォーラムやブログを統合しSNSを統合したと言う感覚なのかもしれません。
ブログのようなドキュメント編集を複数の人々で同時に行い、エンターキーを押す前の「まさに文字入力時」にも内容が確認できるリアルタイム性、それも複数の人々による同時の同一ブログ内容の変更なども凄いですね。これはフェースブックもびっくりでしょう。
写真や動画のドラッグ&ドロップのデモもなる程感満載ですが。
またエクステンションとして提示された外部ドキュメントの編集やグーグルマップ、グーグルアースへのコメント表示、数独などのゲームを皆で一緒に行うデモも面白く、これならソーシャルテレビなど簡単に出来ると言った処でしょうか。
携帯電話サービスのデモも面白かったです。
★★ 数独に挑戦
http://www.sudoku.name/index-jp.php
◆ Google Waveは大きなモジュール部品と言ったイメージ
それにしても社会学や社会心理学的センスを持った「大きなモジュール部品」の登場にはほんとにセンスの良さを感じます。ワークフローとの連携も可能性としては面白そうです。
デモを見る限りとっても使いやすそうですね。後は開発者のコミュニティがGoogle Waveを使ってどんな「優れたサービスを立ち上げるか」が大衆表現社会に受け入れられるかどうかの勝負でしょう。
いずれにしてもインターネットの第二の波が新聞の電子化、テレビの完全デジタル移行と言う「メディアの転換点」に当たって、「ソーシャルWeb」「リアルタイムWeb」の方向に行っている時、Google Waveは一つの具体的な方向を示しています。
ライバル企業もGoogle Waveの持つ「ソーシャルWeb」「リアルタイムWeb」の要素やAPIの方向を無視できず、参考にせざるを得ないでしょう。
面白くなってきました。
![]() ![]() | 山崎秀夫 / 日本ナレッジマネジメント学会専務理事 http://echoo.yubitoma.or.jp/weblog/h-yamazaki/ |
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