でんじろう先生に学ぶ 今後の教育のありかた
あるTVで サイエンスプロデューサーの 米村でんじろうさんが取り上げられていた。
彼は身近なモノを使った様々な実験を通して、科学のおもしろさを伝えている。TVで見る限り簡単にやってのける先生だが、影ではかなりの努力と準備をしている。
ある時、小学校の体育館で、影絵を使った実験をしようとする時に、体育館が真っ暗にできるか?ということが問題になった。普通なら、あきらめるか、暗幕を用意して 窓を覆う等を考えるが、彼は そのピンチすら 学びのチャンスに変える。黒いビニール袋を大量に繋ぎ合わせて 光を遮り・大勢の人が入れる 巨大ドームを作ってしまったのだ。子供達の目の前で、空気を入れてドームを作り、その中に子供達を入れて、「これは東京ドームと同じ原理なんだよ」と、ピンチを新たな学びの仕掛けに変えてしまった。巨大ドームの中に入った子供達は 大喜びだ。
「科学は楽しいよ」「だから勉強しなさい」と 言葉で 散々言われても 気持ちは動かない。本物の「体験」を通してしか、興味を持たせ、学ぶことの楽しさを伝えることはできない。3浪のすえ 苦労して大学に入り、高校教師として 教壇にたった自らの経験から この重要性を訴える。彼は「純粋に科学の楽しさを伝える 科"楽"者でありたい。」「夢は科学のディズニーランドを作ること。」と語る。そんな彼のところに、連日 科学実験の依頼のが舞い込む。
ここにポイントがあるように思う。
机の上で学ぶ塾ではなく、「体験型学習」に対するニーズ。親は自分の子供に 自らの経験の枠の中から、言葉で教えることしかできない。但し、それは 親自身の興味の範囲の中で 自ら選択して経験したことにすぎない。子供達には、それぞれに才能と興味が向かう方向があり、そのマッチングは強制されるべきものではない。そのマッチングを 見つける場を提供するのが親の役目であり、子供がそのマッチングを見つけたら、後はその実現に向かって 全力でサポートしてあげるのが親の役目ではないか?今、受験戦争を生き抜いてきた団塊ジュニア達が 親として子供を持ち、口でガミガミ言っても、子供達は 言うことを聞かないのは 身を持って知っている。自分の経験と 今の厳しい経済環境の中で、子供達の可能性を見つけ出し、実現させてあげるために、「体験」を通して、その可能性を引き出す場の提供に 強いニーズがあるように感じる。
「キッザニア」が大ヒットしている要因は、単に楽しいからではなく、親のそんな気持ちが背景にあるのではないか?このビジネスのポイントは「子を思う親の気持ち」と「子供達自信の好奇心」に いかに答えるか。ゆとり教育の 揺り戻しが起こり、授業数・内容を増やすという単純な解の方向性で 本当にいいのか?子供の気持ちを置き去りにした、大人視点の議論にしかなっていないように思う。一概に否定はしないが、多くの子供達にとって、あまりにも選択肢が少ない気がする。可能性の多い子供達には、この勉強をしろ!と選択肢を狭め、ある一定の制約を持つ大人になってから 選択肢が広がるというのは、矛盾しているのではないか?少子化へ向かう この国にとって 未来を担う子供達への 教育ビジネスの今後のあるべき姿がより多くの子供達へ 選択肢を広げる体験型学習への強いニーズに、透けて見えるような気がする。
▼このテーマを通して 子供だけでなく 部下・後輩達への教育にも通じるものを感じました。私のブログでは そんなテーマに沿って 学びたい本を 集めてみました。ぜひお越し下さい。
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