教育現場でのIT 何を教え、何を学ぶべきか
気になるデータが目に留まった。IT業界における研修・教育について。いわゆるIT業界では、プロジェクトマネージメントができる人が少ないという。肩書きがあっても、実際にプロジェクト管理をしていても、本当にまとめきれる人が少ないのというのが良く聞かれる。こんなことがあって、この情報を見てみた。
プレス発表 「IT人材市場動向調査 調査報告概要版No.2」の公開について
http://www.ipa.go.jp/about/press/20090313.html
調査は「教育機関向け」が大学・大学院、高等専門学校、専門学校の情報系学科473校(有効回答数214校)、「情報系学科卒業生向け」が「過去5年間に大学・大学院の情報系学科を卒業し、現在IT関連の仕事に就いている社会人」200人を対象に行ったものである。
目に留まったのは、その中でも、「【教育機関向け】情報系学生・教育動向調査」。
・現在と今後の回答に差があるものに注目すると、「チームワーク」や「リーダーシップ」「プロジェクトマネジメント」などが該当する。
IT技術といえば、「通信・ネットワーク」、「プログラミング技術」、「システム・ソフトウェア設計」が、やはり現在重視したい項目、今後特に重視したい項目の上位を占めている。それは、あたりまえ。注目点は、「プレゼンテーション」、「チームワーク」、「リーダーシップ」、「プロジェクトマネージメント」、「経営・組織マネジメント」など、管理職として必要なスキルが今後特に重視したい項目として挙げられているのだ。
現在、足りない、不足している、不満の矛先という部分に対して、若手から教育・研修を通じて手を打とうとしていることが伺えるのである。
しかしだ。いわゆる管理職の仕事は、教えられても学べるものではないのではないだろうか。教えられても、”実践として”学べないというのが小生の理由。座学の管理ノウハウは、意味を持たない。もちろん、教えないよりは教えた方がよいと思うが、耳年増のエンジニアが増えてしまっては機能しない。
では、どうすればよいか... OJT(On the Job Training)での管理業務の伝達をもっと進めていくことしかないのではないかと思うのである。しかし、今の企業の現状、現場の状況を見てみれば、それが上手く機能していない。IT業界は、同じ職場にとどまらず転職を繰り返す傾向がある。管理職、つまりはプロジェクト管理者を育てる場面が極端に少ないような気がする。
以前は、メーカーのSEなどは新入社員からSEとして育て上げ、プロジェクト管理をさせる仕事があった。私もそのルートをたどって来たこともある(途中で、退職し、独立してしまったが)。しかし、今はメーカーのSEを活用するのは、大企業ユーザーに限られるかもしれない。
多くのITの現場では、プロジェクト管理者なしで進められたり、あいまいな関係のまま進めていくことが多いように思える。特に、中堅・中小企業のIT関連の現場ではなおさらだ。
プロジェクト管理という仕事ができる人が、業者にも社内にも存在しないのだ。しかし、プロジェクト管理ができないということを表に出したくない、認めたくないという思いがあり、なんとなく適当に、もしくはスキル不足を認識しながらも契約を取り交わし、プロジェクトを進め、なんとなく結果を出しているのが現実のように思える。
こんなときに、プロジェクト管理をアウトソーシングするという発想を持っていただきたい。プロジェクト管理のプロ、管理職の仕事ができる人を外から調達するのだ。プロジェクト毎に、もしくは、顧問の存在して...
これが、中堅・中小企業でのIT現場でのプロマネの活用方法だ。
プロマネ(プロジェクトマネージメント)をアウトソーシングして、そのノウハウを社内に蓄積する、人材を育てるという考え、発想を持っていただきたい。ITは、簡単なようで、複雑なもの。それは、扱ったことのある方ならお分かりいただけるのではないだろうか。
管理職の仕事のアウトソーシング。
ぜひ、何かのヒントにしていただきたい。
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![]() ![]() | 川上 暁生 / SFJソリューションズ株式会社 http://www.search-firm.jp/sfjs/ |
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