サービス向上は、リスクの向上、メンテナンス性の低下!?
三菱東京UFJ銀行の世界最大級といわれるシステム統合が今年12月まで断続的に、継続的に行われる。その第一歩が、5月12日。その第一弾で、障害はやはり起きてしまった。
当初は、仕方ない範囲ではないかと思っていたが、その内容が少しずつ報道されると、これは、テスト設計ミスだなと思うようになってきた。
当初は、セブン銀行とのやり取りの取引結果データの文字コードのミスという報道だったが、どうやらこれ以外にも他銀行との取引で障害が発生していたようだ。
3300億という費用と6000人の人員をかけて、さらに十分準備作業のための時間を割いてのこの障害は、やはり信用失墜であり、費用対効果は決してよくない。これほどのお金と工数と時間をかけてでも、完璧なシステム統合はできないということなのかもしれない。
銀行の統合、他銀行でもATMの共有は、利用者にとっては非常に便利になった。この便利な裏には、非常に多くの設計者の苦労と並大抵ではない裏技や無理な接合があることを意味するものだと思う。
便利になる反面、システムの統一思想から外れていくことであり、つまりはリスクが高くなり、メンテナンス性が低くなることなのだろう。
今後の三菱東京UFJ銀行のシステム統合は、予定通りに進められるという。しかし、世間の注目はさらに集まるだろう。
世の中、ITを使ってどんどん便利になっていく。人の想像は、技術を時として超えてしまう。その超えた分は、応急手当、その場しのぎで対応されていく。そしてその限界が現れ、一気に多くの資源を使って回収しなければならなくなる。
三菱東京UFJ銀行の障害は、ミスは責められるだろうが、そのバックボーン背景の大きさ、深さを感じさせらる。人の知らないところで、知らない人がITを支えている。その関係する人でも全体像が把握できなくくらい大きくなってしまったシステムなのだ。こうなると、いつ障害が起きるか、どんな障害が起きるかやってみなければ分からない状態なのだろう。
膨張しすぎたシステムのまさに暴走した結果だと思う。もう、誰の責任でもない...でも、誰かが責任を取らされているのだろう。
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