セカンドライフは既に禁句なのか その1
我が国でも昨年(2007年)、広告代理店の活発な営業から始まり、マスコミが参入して、また一部のIT関係者がそれに反発して大騒ぎとなったセカンドライフですが、欧米諸国では反省を含む総括が出始めています。
確かにロイターの記事などで明らかですが、大手企業だけでなく、コンサル企業などエージェントが離反し、CEOが交代し、CTOが首になってます。大手の国際会議でも言及があまりないと言う状況です。でも欧米識者の見方はそう単純ではありません。
そこでセカンドライフブームの終焉した今、セカンドライフ登場の意味と仮想社会サービスの将来を現時点で総括して見ました。あまり簡単に書ける内容ではないので数回に分けて書きます。
筆者も4月初、ニューヨークで開かれたフォーチュン500企業の為のVirtual Worlds Conference2008に参加しましたが、主役はバービーなどの子供用仮想社会サービスに移っており、セカンドライフに対する言及は時折、そう言えば・・と「ぽつぽつ」ある程度でした。大手企業の為のマーケティング会議ですから、広告費の投資先が判断される訳ですね。
Virtual Worlds Conference2008の前後で議論されている関連記事は以下の通りです。
★ Virtual Worlds 2008
http://www.virtualworlds2007.com/
★Frustrated virtual agencies look beyond Second Life
(イライラするぜ!! セカンドライになんか見限っちゃえ!!)
http://secondlife.reuters.com/stories/2008/04/11/frustrated-virtual-agencies-look-beyond-second-life/
上記はセカンドライフ発のロイター記事ですが 「イライラするぜ!! セカンドライになんか見限っちゃえ!!」は大手の仮想社会コンサル企業エレクトリックシープの発言です。CBSやGMを手掛けた、彼らが仮想社会コンサルのナンバーワン企業ですから。
★That unevenly distributed future
http://www.mixedrealities.com/?p=118
次はVirtual Worlds Conference2008に参加した有名人のブログですが、この中に「セカンドライフは既に禁句なのか」と言う下りが出てきます。
引用
引用:
“The tipping point for virtual worlds has already happened” Reppen said. “Other sites may have gotten some buzz, but it’s the kids space that got the audience.” What could that buzz have been? Maybe Second Life - oops, the World Which Must Not Be Named?
引用終わり
「仮想社会サービスはキャズムを超えて伸び出した。でも子供達専用の仮想社会サービスは人だかりがしているのに、セカンドライフは、あまりに寂しい」と言った内容ですね。
一方で子供の市場や10代のMTVなどの欧米の若者用仮想社会サービス市場はどんどん伸びています。
引用
引用:
It seems that millions of kids discovered the Worlds for kids and teens. Those Worlds (BarbieGirl.com, Club Penguin, Habbo, …) all claim to empower the kids (but also their parents), to offer them a safe environment (demanded by parents and kids), offer them cool things to do.
The people from MTV explained that Worlds for kids must be easy to use and fun. It is like organizing a party, ultimately the audience is controlling the experience. To be more precise and to give some recommendations for those of you who cannot resist the urge to create a Virtual World for kids, here are some guiding principles, given by Reppen:
Make it fun, don’t forget that a huge majority of kids consider gaming to be the number one activity.
Empower the kids, give them control over the virtual environment.
Socializing is key, playing with friends.
Self-expression is crucial, hence give lots of possibilities for creating avatars.
Keep it safe: the kids ask for this themselves.
For a detailed report about this presentation, go to Virtual Worlds News where you will find impressive figures and new Worlds planned by MTV.
引用終わり
★ セカンドライフはSNSの雄、フレンドスターのように没落するのか?
一部で噂されているのが「セカンドライフはかつてのSNSの雄、「フレンドスター」のように没落するのか」という議論です。
確かにSNSの歴史を見れば判りますが、初期のトップ企業であり、SNSを世界中に広めた「フレンドスター」の没落の内容がかなりセカンドライフの現状に類似しています。
運営の不安定性が参加者や広告企業の離反を招いた点、CEOが何人も代わり、結局。経営の方向や新しいサービスを迅速に打ち出せなかった点などが類似点でしょう。もっともセカンドライフはCTOが首になり、CEOの交代は初めてですが。
さてSNSの歴史を振り返ってみましょう。
初期・・2003年、フレンドスターが台頭しSNSが世界的に注目された。
しかし運営の不安定さの問題を解決できない、色々なユーザーニーズに答えるスピードが全く遅いなどの理由により参加者や企業から見放されました。
中期・・2005年頃、マイスペースが台頭しました。
現在・・2007年、 オープン戦略によりフェースブックの時代が来ています。
またtwitterなどの新しい仕組みも台頭しています。
アメリカの仮想社会サービスは当面(2008年―2009年)子供用、ブラウザーベース=2Dや2.5Dを主体に動く中で、セカンドライフから大手の企業が多数離脱し、エージェント=コンサル業者や建築業者がセカンドライフの再評価(役に立つかどうかの判断をもう一度行うこと)を行い見切りを付け始めています。
一番厳しい評価はエレクトリックシープと言う最大手のコンサル企業でここは他の仮想社会サービスで主に仕事をして行く姿勢が強いです。
基本はリンデンラボの非協力姿勢、シムの不安定問題への解決力の欠如、多数の参加者を得ながら殆ど歩留まりにならない状況や大手企業を失望させる対応のまずさなど、ビジネスシャンスを捕らえる能力の無さに見切りをつけたと言ったところが指摘されています。(セカンドライフのコアユーザーは新規参加者の3−5%程度、一方フェースブックなどは10−15%程度と言われており、歩留まり率が異常に低いです。)
リンデンラボもCTO=技術トップのコーリーを首にし、マーケティング企業からCEOキングダム氏を新たに迎えましたが、早くしないとIT系のベンチャー企業に見捨てられる可能性も高いと思われます。

セカンドライフの新CEOキングダム氏のアバター姿
筆者はセカンドライフが将来、3Dの時代が到来した時、再度、脚光を浴びる可能性は贔屓目に見て半分位だと思っています。
果たしてセカンドライフはフレンドスターのように没落するのでしょうか?
さてこれではちょと暗すぎますので、次回は少し明るい話題を書きますね。
続く・・・・・
![]() ![]() | 山崎秀夫 / 日本ナレッジマネジメント学会専務理事 http://echoo.yubitoma.or.jp/weblog/h-yamazaki/ |
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| 投稿者: 未登録メンバー (0) 投稿日時: 2008-7-31 4:14 更新日時: 2008-7-31 4:14 |
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こういう記事には、コメントが出来ない様になってる場合が多いのですが、チャンとそのシステムがあってこういう意見を言うというのは姿勢として良いですね。確かに企業誘致の観点から見ると、SLは非常に”開拓地”としては相応しくないでしょう。特にグリッドの不安定なところは古くからいるユーザーにとっても、気持ちよく活動できない原因です。
しかし、海外のコンサルティング企業のいうことは最もに聞こえますが、一方でインワールドユーザーの大半が「企業参入」に対し異常なまでの反発があるのも事実です。海外の子供向けバーチャルワールドは基本的にコンテンツ提供型であるのに対し、SLはリンデン自体がコンテンツをまるで提供する姿勢はありません。文字通り管理だけです。利益を上げられるとすれば、土地の売買いだけです。これは2003年からまるで変っていません。基本的に土壌が違うので、その部分は見識者の”お門違い”じゃないでしょうか? リンデンはサポートチームと技術者との相互連携は上手く取れていない事実はあるので、確かに混乱は初期導入者にとっては障害となる場合があります。しかしそもそもOpenGLという、他の3Dコンテンツとはまるで違い、フリーのレンダリングソフトでも互換のあるコンテンツがユーザーが制作しそれをSLは受け入れられるため、商売では成功なくても、クリエイターの参加が非常に多く、根本的にそうしたツールを扱える「大人」のユーザーしか普及に至ってません。すなわち”お子さま”のように自由に時間を使えるユーザーは多くはないのです。 筆者はセカンドライフが将来、3Dの時代が到来した時、再度、脚光を浴びる可能性は贔屓目に見て半分位だと思っています。・・とありますが、その頃はSLは既に今テストをしているMONOグリッドの完成までこぎ着けて、全く違う道を歩んでいるでしょう。 事実リンデンの純利益は、余り変動が無く加えて企業の撤退も相次いでいますが、ユーザー間取引は2003年からずっと上り調子です。つまり企業の思惑には全く従わないRLとは違う活動の場を、多くの”大人のユーザー”は追い求めているのです。そこに子供がとりつく島はありません。 2003年、フレンドスターが台頭しSNSが世界的に注目された。それから衰退とありますが、それは衰退ではなくユーザーの選択肢が増えた事による、局所的集中が分散した為だと思われます。観点がどこかの企業が常に業界をリードする前提として、話題を広げていますが、根本的にPC利用ユーザーで数時間以上もの常時利用ユーザー絶対数は、ここ数年横ばいのはずです。 そう考えると、平均ログイン数3〜5万人を確保しているSLと、ほとんど2時間以内で、登録者数に対して数パーセントにも満たない他のメタバースは比較にもなりません。 多くのSLユーザーは「とっととウザイ企業は失せろ!!!」というのが本音。邪魔だと考えています。SIM買い占めで土地価格高騰を生み出した張本人ですからね。さっさとどっかいきな!と思ってるんです。 2006年から登録者数は横ばいですが、SLは已然最大ログイン数6万4000人くらいを保っていますし、お子さま向けメタバースは、ユーザーが大人になったとき「馬鹿馬鹿しいおもちゃ」に思えるでしょう。コンテンツ提供型サービスは未来がこの先無いと思います。 SLユーザーはPCパワーユーザーが多く、大体が子供などターゲットにしていない、「社会人」向けサービスです。インワールドに入ってまで、「企業の思惑に振り回されてたまるかよ」と思ってるんです。 取り上げていらしゃる記事は、確かにどれもエラソーに書いてましたが、どーも現実に起こってるSL世界のユーザー動向はまるでリサーチされてないようですね。 それとCEOは交代しましたが、基本的にM Linden新CEOは「経営戦略として、非営利団体の増加とその積極性にメタバースの正しい方向性をみている」と明言しています。外野がうるさくいうほど悲壮感はありませんよ。そもそもが元CEOであるフィリップ・ローズデールは開発者でありデザイナーといういわば経営とは無縁の人。 外部の勝手な憶測をいってる机上の空論を参考にする前に、ワグナー・ジェイムスやマークウォレスなどの”実質的意見”を参考にしてみては?達観しているだけでは何もわかりませんよ。 http://nwn.blogs.com/ http://www.secondlifeherald.com/ またリンデンはビュワーをユーザーが独自にビルドすることをOKとするオープンソース化に積極的です。コミュニティーとして、ユーザー同士のバグに関する情報も多くまずこの辺りを理解できていないと、SLをわかったというのは稚拙極まりないですね。 http://jira.secondlife.com/browse/SVC-2351 SIMやサーバー不具合に関しても、情報を掴む事が理解できない、いわばデジタルデバイドが企業側管理者に多いのかも知れません。ほとんど長い間利用しているパワーユーザーは、リンデンが今何がしでかしているかを知っています。 http://status.secondlifegrid.net/ 重要なのは、SLを起点として様々なユーザーコミュニティーが派生する基盤がそこにあるということなんです。 http://partnerpage.google.com/slpcs.net http://www.slmame.com/ http://www.aipiro.com/ http://www.sl-newspaper.com/mains.htm http://wiki.secondlife.com/wiki/Get_source_and_compile/ja 参加企業の1つ http://www.ibm.com/virtualworlds/index.shtml も、結局新CEOがらみの技術提携ですし。一般企業にリンデンの目指す方向と折り合いがつかなければ、採算が取れるはずありません。捕らぬ狸の皮算用で、「採算が合わない」とはお粗末ですね。 人のシステムに”便乗商売”しようとして、うまくいかないと今度はコケおろしですか? 小学生じゃないんでしょ?アンタ等。 |
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