ネットの安全性議論で抜け落ちる視点。
僕は教育産業に勤務している、という仕事柄、ネットに余り触れたことのない若者や、その若者を取り巻く周りの方の意見をよく伺うのですが、
「mixiっていろんな人と知り合えて楽しい!」
「えっ、でも、mixiは危険だ、近づくなって言われたよー」
こんな感じの会話が聞こえてくることがあります。
また、自社でもパルティオゼットというSNSを提供しているんですが、
「パルティオゼットは安全に利用できるから、何でも気軽に書けるんだー」
のような書き込みを見ることもよくあります。
パルティオゼット
こんな会話や意見を見るたびに思うのは、
「安全性を作っていくのは、サイトやサービスそのものじゃなく、利用者1人1人の力なんだよ」
ということです。
インターネット教育を施すときに、「なぜ」の部分を伝えない大人であれば、
・2ちゃんねるは危険なサイトだから近づかないように。
・掲示板に書き込むといろんな誹謗中傷が書かれるから書かないように。
・SNSという安全に書き込みできるサービスが生まれたんだよ。
などと、
「サイトが安全か、危険か」
という二者択一の教育を杓子定規に行います。
しかし、本当に大事なポイントは、ここではありません。
「なぜ安全か」「なぜ危険か」
そして
「安全なサイトでも危険になることもある」
「危険なサイトでも安全に利用することもできる」
といった、利用者の“使い方”一つで変わることを叩き込むことが、一番大事だといえます。
SNSのように、「人と人とのつながり感」を心理的に利用することで、安心して日記が書ける、親しい人だけからコメントが届きやすい…そんな「仕掛け」や「構造」を、サイト構築者は提供することができます。
しかし、その「仕掛け」や「構造」を悪用する人もいないとは言い切れませんし、利用者が増えれば増えるほど、そういう人間も出てきます。
だから「危険」とする、そうすると便利なサービスは何一つ使えません。
よく例えられますが、自動車と同じですよね。
車での交通事故は全国で数多発生している、でも人は車を利用する。
危険性を認知しつつ、ルールを守れば便利な道具。
この発想が、インターネットを利用する際に、どうも大きく抜け落ちる人が多いようですし、未成年に対するインターネット教育の中でも伝えきれていないポイントだと感じています。
※もちろん、パルティオゼットの利用者には、このようなことをできる限り伝えていっている次第ですが。
インターネットのコミュニティサービスは「触媒」にすぎないと思っています。
つまり、利用者の「安心感」を限りなく増幅させるサービスもあれば、利用者の欺瞞を限りなく増幅させるサービスもある。
けれども、触媒は、反応物がなければ反応しない…つまり、安全性を作っていくのは、他ならぬ利用者自身である、と。
先日、自社の発行するメルマガの読者の方から、次のような質問がありました。大学生の方でしたね。
最近、mixiが若者間で流行しています。授業の一環で、そういったものは危険な要素を含んでいると聞きました。安全にソーシャル・ネット・ワーキングができるにはどうしたらいいのでしょうか?
「安全は“できる”ものではなく“つくる”もの」
そんな気持ちを伝えたいものです。
![]() ![]() | 寺西隆行 / (株)Z会 http://www.zkaiblog.com/histaff/ |
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| 投稿者: 未登録メンバー (0) 投稿日時: 2007-8-4 18:48 更新日時: 2007-8-4 18:48 |
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えーと、↓の記事でTBしようと思ったんですけど、ここのルールに反するということですので、コメント欄に書きますね。
http://ahonosatoshi.blog82.fc2.com/blog-entry-38.html お読みいただけたらお分かりのように、どうも私はお説とは距離のある意見の持ち主です。 真っ向から反対といってもいいくらい。 「安全は“できる”ものではなく“つくる”もの」 そのとおりです。 けど、この正論を当てはめるモチーフとして使うのには、mixiではあまりにも粒が小さすぎると思うんですよねえ。 せめてインターネットそのもの、いや、それでもまだ粒が小さい。 たかがインターネット… 火、刃物、こうしたあたりと比べたらこうなってしまいます。 これに対し、ご異議があるとするなら、それはあなた自身もSNSで収入を得てるから。まこと申し上げにくいことをずばり言うなら、我田引水の感を禁じえない貴稿です。 |
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| 投稿者: 未登録メンバー (0) 投稿日時: 2007-8-5 11:28 更新日時: 2007-8-5 11:28 |
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トラックバック: 小ネタBlog〜純情派
今こそ、会津藩が誇る「什(じゅう)の教え」を教育で徹底すべきだと思うなぁ。 一 年長者の言うことに背いてはなりませぬ 二 年長者にはお辞儀をしなけれはばなりませぬ 三 虚言を言うことはなりま |
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| 投稿者: teranishi (30) 投稿日時: 2007-8-6 22:57 更新日時: 2007-8-6 22:57 |
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>えーと、↓の記事で
コメントありがとうございました。 記事も拝読しましたが、余り距離があるとも感じませんでした。 私自身は、若い人にインターネットを過剰に奨励するわけでもなければ、否定するわけでもありません。 「利用するときがあったら」という前提で、「便利な道具だし、“安全に交流ができるといわれているサービス”もある。けれどもサービス提供者におんぶにだっこの姿勢では、“安全だと思っていること”という危険にさらされますよ」という意思を記事で伝えたかったんです(伝えきれない表現で申し訳ありません)。 mixi、インターネットは小さな例かもしれませんが、投稿テーマが「ネットとライフスタイル」のところでは、その方がわかりやすい場合もあるかと思いまして。 |
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| 投稿者: teranishi (30) 投稿日時: 2007-8-6 22:59 更新日時: 2007-8-6 22:59 |
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>小ネタBlog〜純情派
コメントありがとうございました。 そうですね、徹底されると素晴らしいですよね。 そのためには「教える」のではなく「伝える」姿勢が大切だと思っています。 自戒を込めて。 |
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