ITmedia News「Second Life“不”人気、7つの理由」がなんだかなーの件について
ITmedia News:Second Life“不”人気、7つの理由 という記事のねらいは何だろうか。
結論は、僕が昨日書いた話と同じ「個人の参加が今後の発展の試金石となる」なのだけど、この記事で「7つある」という不人気の理由を構成を変えまとめるとこうなのだ
- 利用者数が少ない
- 始めるまでの手続きが面倒
- 英語なので使いにくい
- 自由度がとても高い
- リンデンドルが普及している
- 広告が多い
- エロスポットが人気だ
- はまる人がいる
コミュニケーションサイトであるSNSと比較して利用者数が少ないとかいったり、日本語版が始まるっていうのに「英語が面倒」とか、かなり無理な不人気論なのが気になります。というか、岡田記者は、SecondLifeが単に嫌いなんじゃと感じたりするわけです。だって、上の要素を冷静に眺めたら、成長要因とした読めないと思うんですよ。
そういえば、このつい2〜3日前、ペパボの島でITmediaグループのYukaというキャラクターに出会い、一言二言チャットで言葉を交わしました。おそらく岡田記者なんだろうな。フロッグマンの着ぐるみを着ていたので、多分、この記事を書くにあたり取材活動をしていたのでしょう。(楽しんでるんじゃん!)
それで、不人気の理由ですが、納得できる部分も沢山あります、けどおかしな不人気論もごちゃまぜになってるんですね。上の項目で直接説明してみるとこんな感じ。
利用者数が少ない
SecondLifeは飽和状態で、リンデンは2日前に新しい土地を増やすなど、増強に力をいれてます。あと、ウェブと3D空間の「来場者」の比較は安易にはできません。だって、ウェブの場合「ちょっと気になるリンクをクリックして、開いたとたんつまらなくて閉じた」という人も「来場者一人」とカウントするのに対し、SecondLifeの世界では、似たようなケースはあるとしてもレア、というかセルダムです。少なくとも滞在時間に大きなさがあります。また、単ページではなく、複数の要素が並ぶ場所にくるわけですから、情報量の多さが異なります。例えば、渋谷という雑誌があったとして20万部売れたとしても、渋谷駅に常時10万人もいられません。しかし、通過者を含めた一日あたりの利用者数は285万人であるわけで、交通量等とも関わってくるので、ウェブのアクセス数とは比較できず、新しい測定法が必要だと思います。始めるまでの手続きが面倒
岡田記者はいくつかの項目に分けていますが、これは確かに面倒です。まず、Windows版のアプリの場合、起動できないなどのケースが僕のまわりでも多数ありました。MacOSX版はぜんぜんありませんでしたが。あと、ログイン語、何をしたらいいのかわからないというのはかなり大きいと思います。ただ、ガイダンスサイトも増えてるし、僕もそこを狙って新しい初心者向けサービスを準備しているので、ウェブとの連動で改称されるでしょう。あと、ツールの使い方が難しいというのは、3Dモデリングツールなどのはなしなのかよくわからないですね。僕の息子5歳は、毎日「セカンドライフで飛びたい」といって遊んでいます。一度2~30分レクチャーしましたが、今やどこにでもいってます(アダルト厳禁!(これが難しい)、カジノ厳禁(本当につかっちゃうから怖い))のでユーザーとして利用するのに難しいというのは全くあり得ないですね。英語なので使いにくい
多分岡田記者のSecondLife嫌いの焦点はここにあるのではないでしょうか。確かにちょっと辞書を使わないとわからないような単語が多いので、日本語版がでてこないとつらいかもしれないですね。けど、それを元に不人気とか言わないで欲しいです。日本語版がでてからかけばいいのに。自由度がとても高い
岡田記者は「何をしたらいいのかわからない」といっていましたが、それは自由度が高いと言うことの裏返しです。実は私も初めの島がつまらなすぎて途方に暮れましたが、すぐにウェブの情報で解決しました。SecondLifeは、その中だけではなく、ウェブと密接的になっているんです。あらゆる意味で。リンデンドルが普及している
岡田記者は「売り物ばっかり並んでる」といってましたが、つまりリンデンドルがそこまで普及していると言うことです。5L$とか10L$でアイテムが売られていることが多いですが、10L$って4円ですよ・・・死ぬほど買ったって有料プランでもらえるお小遣い300L$/週で十分じゃないですか。あと、みなさんよく考えてください。4円が手数料なしで決済できるサービスがいままでありましたか? L$とドルは変動レートですが、あとでまとめて換金すればいいわけで、結構すばらしい決済インフラだと思いますよ。このことはあまり言われていませんが決済インフラはSecondLife普及の大きな要因です。「ウェブで買い、L$で払う」ありですよ。ファンドも出てきているし、一種の外貨としてリスクエッジできる?!広告が多い
これは賛否両論だと思いますが、まず一つの要素として前項のリンデンドル普及と関係があると思います。貨幣が流通して、商業活動が活発化すれば広告が多くなるのは当たり前だと思いますので、それを受け入れられればSecondLifeビジネスの広告は賛同できると思います(質の評価はまた別として)。しかし、mixiとかブックオフのようにただのPRの場合、確かに遊べる要素があればいいのかもしれませんが、参入コストが低いだけに、乱立していやな空間になるかもしれませんね。まあ、その場合、その島に行かなければいい話ですか。エロスポットが人気だ
よくいわれる話ですが、成功するメディアはエロが流行る、ってのがありますよね。SecondLifeの人気スポットの大半は、エロとカジノですが、すごいですよ。体験型エロ、実際稼げるカジノ。見知らぬ人とXXXしたり、ナンパしたり、エスコート倶楽部なんかもあるし、有料のラブホテルもあります。カジノはさまざまなシステムがあって、みているだけで面白いし、実際稼いじゃう人もいます。はまる人がいる
いいことじゃないですか。人気の理由ですよ。おもしろいんですよ。
なんだかんだ言いましたが、全否定じゃないんですよ。初めにいった通り、結論は同感。
岡田記者が最後のほうで書いたメタバース住人(SecondLifeのユーザー)の言葉を紹介します
「確かにテクスチャー1枚アップするのにもお金が請求されますが、個人的には程よい緊張感があっていいと思います。デジカメが生まれる前の、フィルムで写真撮ってたときのシャッター押す瞬間みたいな気持ちでしょうか。5円や10円をみんなは自己表現のために支払い、そのお金でSecond Lifeの運営が充実するというのはとても健全だと思います」
そうなんです。自己表現という意味で、SecondLifeにはあらゆる可能性がありますし、2円から手数料無しで作品に対価を支払うことができるしっかりした流通貨幣がある。クリエイター冥利の世界だと思いますよ。
岡田記者はなんやかんやいって、創造性を発揮できるSecondLifeという世界に期待しているのではないでしょうか。タイトルで「”不”」として臭わせ、問題要素を並べて継承をならしたのかもしれませんが、やっぱり意図がちょっとわかりにくかったな。繰り返しますが、7つの不人気理由は、裏返せば成長要因です。より大勢の人が、ここに可能性を見いだせることを、僕は期待したいと思います。
【関連URL】
・スラッシュドット ジャパン | 「セカンドライフ」は日本で受け入れられるか?(中立意見)
・Garbagenews.com『「セカンドライフ不人気7つの理由」を読み解く』(賛同意見)
![]() ![]() | 増田真樹 / フリージャーナリスト http://www.metamix.com |
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| 投稿者: 未登録メンバー (0) 投稿日時: 2007-7-17 0:27 更新日時: 2007-7-17 0:27 |
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トラックバック: まったり日記&メモ帳
2chのスレを見てたりすると、どうも多くの人はSecond Lifeをゲームとして捕らえているらしい。萌え度が足らないとか、キャラクタが気持ち悪いとか。ゲームとしてみると、その辺の完成度が低いとか。 いろいろサイトを覗いてみると、確かに日本ではそれほど参加してる人は少 |
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