『社内ブログ/SNS』と『2チャンネル』はライバル関係の秘密
一見関係ないと思われる社内ブログ/SNSと2チャンネルですが、どうやら両者は最大のライバル関係にあるようです。事によるとmixi対2チャンネル以上の競合関係なのかもしれません。筆者が社内ブログ/SNSを色々と調査した結果を報告します。
最近、『社内ブログ/SNS』はどんどん注目されてますよね。一方、『2チャンネル』は差し押さえる、さし押さえないと言う訳で揺れていますが、2チャンエラーの皆さんはmixiのコミュニティの乗っ取りを試みるなど元気一杯のようです。
関連記事は以下の通りです。
▼ 企業内SNSが情報共有用途で広がる
▼ SNSが組織のコミュニケーションを活性化させる
http://blogs.itmedia.co.jp/itoman/2006/05/sns_918e.html
▼ イントラブログ利用シーン4:RSSリーダーの社員ポータル化(その2)
http://boxer.ne.jp/column/matsumoto/2006/05/rss_1.html
▼ ドリコム社内導入事例
http://office.drecom.co.jp/case
▼ iUG 第5回社内ブログ/SNS研究会 / 社内ブログ/社内ポータル
http://echoo.yubitoma.or.jp/weblog/h-tgm0420/eid/422500
▼ 第五回社内ブログ/SNS研究会
http://mapz.exblog.jp/4412350
それにしても『社内ブログ/SNS』の導入ブームは、SNSが盛り上がってきた為、2007年には一層加速しそうです。
まあ、成功話ばかりではなく、ステルスマーケティングの大好きな大手電機会社など、見事な失敗事例もかなりあるようですが。
● 『社内ブログ/SNS』導入の裏話
筆者も色々な処で『ちょっと話をして欲しい!!』と頼まれることが結構、増えているので色々調べています。そこで多くの場合、裏話で出てくるのが『社内ブログ/SNS』と『2チャンネル』の関係です。『社内ブログ/SNS』の企業担当者との話を手短に再現しますと以下のようになります。
企業担当者 『あのね、実はね、2チャンネルの書きこみが大幅に減ったんですよ・・・』
筆者 『え? もしかして例の西村さんちの2チャンネル?』
企業担当者 『はい、そうです・・・』
筆者 『え? じゃあ社員が書いてたの?』
企業担当者 『どうもそうみたいですね・・・・(汗)』
無論、表で話している時に出てくる話ではありません。打ち合わせが終わってお酒が入った時にしばしば聞く話です。何故なら『社員が2チャンネルに投稿して、会社の批判を書いている』と言うことを公に認めるのは大きな恥じだし、初対面の筆者に言える話でもありません。
余りにこのような話が度々出てくるので、最近では「『社内ブログ/SNS』と『2チャンネル』はライバル関係に違いない」と確信するようになりました。
会社にとっては、『これはとっても良いこと』ですよね。社員が社外では無く社内で『王様の耳はロバの耳』と言うようになった訳ですから。
● 『社内ブログ/SNS』と『2チャンネル』は共に非日常的な『異界』
さて最近、人類学者や民族学の研究者が、『異界』と言う用語を使い始めています。『異界』とはユング心理学では、昔話の竜宮や鬼が島、地獄や極楽などを意味します。山の峠の向うにある『未知の世界』のことです。昔の農村では水車小屋の中、古い御宮の御堂の中などの非日常的な世界を『異界』と考えていました。さしずめ現代ならば『テーマパーク』や『夜の観覧車の中』などが『異界』でしょう。
さてオフィスと言う日常で『やらされ感』を募らせ『人間関係のきしみ』に嫌気がさした社員の一部は、『2チャンネル』と言う『異界』で『王様の耳はロバの耳だ!!』と会社の悪口を書きこむことで『カタルシス効果(心の浄化作用)』を得ていたと考えられます。
『2チャンネル』は明らかに非日常的な『異界』ですよね。蛇(へび)が出るか蛇(じゃ)がでるか・・・。
一方、お互いの顔が見えない新たなネットコミュニティである『社内ブログ/SNS』も会社公認の『異界』であると考えられます。顔が見えないネットコミュニティは明らかに非日常の世界です。だから中間マネージャー層は、『社内ブログ/SNS』を「あれは2ちゃんや!!」=「自分達には理解できない異界」と言うんですよね。全くもう。
これまで『2チャンネル』に参加して会社の憂さを晴らしていた一部の社員が『社内ブログ/SNS』に参加して心の浄化作用を感じ始めたようなのです。その結果、『2チャンネル』への書きこみが減ったと言うシナリオです。まあ、『社内ブログ/SNS』が『異界』と言ってもテーマパーク程度でしょうが。
確かに日記を書いて思いを吐き出す行為にはカタルシス効果(心の洗浄効果)があります。お正月のお宮参りの時の涼感みたいなものですね。
しかし文化人類学者は、非日常的な『異界』があるから、現実世界が硬直的にならないで進歩すると面白いことを言っています。それならば『社内ブログ/SNS』を導入した会社は、組織が柔軟になるのでしょうか? 筆者の経験では、『これは有りだ』と思っています。
● 『2チャンネル』への書きこみは社員の逸脱行為
どうやら多くの会社が『2チャンネル』への書きこみの一部は社員によるものだと認め初めています。それでは社員の『2チャンネル』への書きこみは、厳罰に処すべきものなのでしょうか。
筆者の判断だと『2チャンネル』への書きこみは、ごく普通の社員達によって行われて来たものであり、一種の逸脱行為に他ならないと思われます。
例えて言えば若い頃の暴走族と同じな訳ですね。十代に暴走族に入っていた多くの若者は成人すると共に卒業して、普通の日常生活に帰って行きます。堅気になって御店の店長になったり、自動車整備工場に勤めたり・・良き結婚して母親になったりしています。(そう言えば昔の学生運動を思い出しました・・・)
そう言えば英国のブエア首相の若い頃の逸脱行為も相当、有名でした。全く教師を困らせる悪ガキだったようです。それが今では英国の首相です。日本でもいずれは2チャンネラー出身の会社社長が輩出されるのかもしれません。上場企業の社長が元2チャンネラーとか衆議院副議長が「元mixi出身でアカウント強制削除の経験有り」と言う時代も近いのかもしれません。
『社内ブログ/SNS』の導入は社員の逸脱行為からの卒業を早めたようです。
逸脱行為を働くのは昔、暴走族、今2チャンネラーと言う時代の変化でしょうか。
その内、2チャンネラーの皆様が『社内ブログ/SNS』を乗っ取ろうとするかもしれません。
『社内ブログ/SNS』の成功企業でも一部の中間管理職は「あれは2ちゃんや!!」と言って『社内ブログ/SNS』を潰したくてしょうがないようですが、彼らがmixiコミュニティ乗っ取り時の2チャンネラーの役割を演じるのでしょうか。
そうなればちょっと愉快で滑稽な話です。
![]() ![]() | 山崎秀夫 / 日本ナレッジマネジメント学会専務理事 http://echoo.yubitoma.or.jp/weblog/h-yamazaki/ |
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