アイデンティティ管理に関するクリステンセン的考察
少し前に 次世代コミュニケーションツール という記事をBesusさんがアップしました。 SNS+BLOG+IM+Mailという形で次世代の個人アカウントサービスの像が浮かびつつあるという内容でした。
そのときに僕は以下のコメントをしました。
「この流れがISPにとっては、個人アカウントサービスを拡大する機会にもなりえるし、現状の個人アカウントサービス(=メール)すらポータルに巻き取られてしまう危機にもなりえる」
この続きの話になるのですが、アイデンティティ(以下、ID)管理に関するクリステンセン的考察を延べ、皆さんの意見を仰ぎたいと思います。
ポータルサイトに対するISPの優位性はユーザの本人性確認能力にありました。 無料でオンラインでユーザ登録を受け付けるポータルサイトは、多くのユーザIDを獲得できますが、獲得されるユーザIDの信憑性は高くありません。 一方で、ISPのユーザIDは住所と課金手段が確認されています。 このアイデンティティの認証能力こそが、ISPのポータルサイトに対する優位性であると信じられてきました。
上記の定説に従えば、次世代の個人アカウントサービスもISPが提供するのが自然なはず・・・ しかし、この定説を検証すべきだと思っています。
従来のISPのアイデンティティ認証能力は財の流通(B2C型)に最適なものでしょう。 しかし、 C2C型の知の流通には無意味です。 住所や課金手段よりも、BLOGやSNSのプロフィールページの方がよっぽど意味のある本人情報でしょう。 つまり、財の流通のためのID管理と知の流通のためのID管理は異質であり、ポータルサイトは知の流通という従来と違う競争軸で新しいID管理技術を実現しています。
従来のID管理を提供しているプレーヤからみれば、「そんなの価値の低いIDじゃん。 別市場でしょ」と思えるのかもしれません。 でも、これって従来技術のプレーヤが破壊的技術に対して抱く第一印象ですよね。 つまり、将来的には、知の流通のためのID管理が破壊的イノベーションとなり、従来の財の流通のためのID管理を巻き取っていくのかもしれません。
これってクリステンセン好きの私ならではの考えすぎでしょうか? 二つのID管理はいつまでも別物として存在していくのでしょうか?

Masa Kawashima / R&Dマネージャ
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| 投稿者: besus (47) 投稿日時: 2004-10-19 2:11 更新日時: 2004-10-19 2:11 |
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引用:
二つのID管理はいつまでも別物として存在していくのでしょうか? モジュール化とインテグラル化の間を振り子のように動くというこれまでの動きをそのまま当てはめるのなら、いつかは融合するのでしょうかね。 私なりに想像してみると、情報の発信元に対してインセンティブを与えるべくID管理が始まるのではと思います。 これまでは、ネット上にころがっている情報がフリーであり、そこそこ役に立つものが有ったのですが、それらが陳腐化し、次第に廃れていくのではないでしょうか。その代わり、真にイノベーションとなりうる知識・情報を産み出す場(コミュニティ?)を提供していくのが、これからの新しいビジネスとして生まれるような気がします。 # OutLogicの設立目的とは重なるものがあるのではないでしょうか? その際、有効な知識・情報の提供者に対して何らかのインセンティブがあり、そのためには、ID管理に戻るのではないかと想像しています。 |
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| 投稿者: Masa33 (22) 投稿日時: 2004-10-23 22:35 更新日時: 2004-10-23 22:35 |
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引用:
私なりに想像してみると、情報の発信元に対してインセンティブを与えるべくID管理が始まるのではと思います。 引用: その代わり、真にイノベーションとなりうる知識・情報を産み出す場(コミュニティ?)を提供していくのが、これからの新しいビジネスとして生まれるような気がします。 そうなんですよね、BLOGやSNSも、財の流通よりも、知の流通に着目した新サービスですよね。 何がインセンティブかがポイントですね。 BLOGではインセンティブ得られないけど、自分のネット上でのアイデンティティを確立できて、人脈拡大などポジティブなフィードバックを得られます。 なので、BLOGによって、発信者にある種のインセンティブを与えるアイデンティティ管理が達成できているような気もします。 |
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