ビジネスSNSが立ち上がる!!『Yahoo!Days』、auとGree連合、ビルコレ新戦略
Mix参加者が500万人を越えるや否や日本でもSNSが一人前のビジネスになる『ビジネスSNS時代』が始まりました。『Yahoo!Days』の登場、auのKDDIとGreeが連合を組み、ショッピングSNSのビルコレが新戦略を打ち出しました。凄いですねえ。
8月1日には商社の出資を受けた慶応大発のSNSがお披露目するそうです。
関連記事は以下の通りです。
▼ Yahoo! 360°が「Yahoo! Days」に名称変更。Yahoo!有料会員は招待不要に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060731-00000023-imp-sci
▼ KDDI、グリーに第三者割当で出資。携帯電話向けSNSを本格展開
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060731-00000017-imp-sci
▼ KDDIとグリーの提携について〜携帯電話において、SNSを本格展開〜
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/0731c/index.html
▼ ショッピングSNS「ビルコレ」、SNSの内容を一部外部に公開〜Web2.0事業戦略発表会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060731-00000016-rbb-sci
Mix参加者が500万人を越えてSNSビジネス業界は吹っ切れたように動き出しています。日本でもディフェンディング・チャンピオンであるmixiのトップ・ポジションの入れ換えも含むビジネスSNS夏の陣が始まりました。
やはり秋には「Yahoo! Days」が参加者数でも収益面でもトップに立つのでしょうか?それとも楽天やダークホースのビルコレなのか、mixiがビジネスの世界で大人に成長するのでしょうか?
● 『Yahoo!Days』の強みと弱み
待ちに待った『Yahoo!Days』の登場ですが、これからYahoo!と取引あるプレミアム会員、BB会員の1、100万人に順次加入を促すと思います。
どんなプロモーション戦略をとるか、何時mixiを抜くかが見ものです。
『Yahoo!Days』の強みは何といってもYahooのブランド力と既にYahoo!が広告及び手数料ビジネスなどで確立している点です。Eコマースやポータル・ビジネスを確立している点は強いですね。これは動画や音楽などSNSへの投資の為の資金源となります。この点はmixiに無い強みです。お金を払う法人顧客にはブランド力は魔力です。
『Yahoo!はmixi見たいに2ちゃんやないで!!』と言うセールストークが伝統企業には有効に働くでしょう。mixiはここの理解力が弱い!!無論、参加者にはこんな話有効ではありませんが・・・そうでしょ?(笑)
例えばSNSには招待制度があります。しかし招待制度だけで個人情報保護法やE文書法などに対処できる訳ではありません。その点Yahoo!は、招待する1,100万人とは既に何らかの取引があり、最低限の身元確認を終えています。
そうなれば例え『Yahoo!Days』で参加者がハンドルネームだけを使って本名を明かさなくても、運営者は個人情報保護法上の身元確認を終わっていると言う点はビジネスと言う信頼形成上大きいと考えられます。
筆者は『Yahoo!Days』のオフィシャル・コミュニティに注目しています。既に映画やドラマのプロモーションのオフィシャル・コミュニティが立ち上がっています。これはマイスペースがフォックス映画のX-MEN3などで行っていたプロモーション・キャンペーンと同じですね。(これは大成功)
例えば某公共放送は人気ドラマ『功名が辻』のキャンペーンをYahoo!上で行っています。その気になれば何時でも『功名が辻』のオフィシャル・コミュニティを立ち上げることが出来る訳ですね。
更に筆者は今後出てくると思われる動画SNSや動画ブログ戦略に注目しています。ここをYahoo!が日和見したらmixiがそのままトップを走るかもしれません。
−それなら弱みはどうでしょうか?
一番の弱みはmixiが二年かかりで作り上げた草の根コミュニティを上手く作れるかと言う点でしょう。確かにYahoo!も本格的な質の高いコミュニティ運用経験はありません。(但し、mixiもコミュニティ運用と言う点では、今でもまるで素人です。)ですから一年係り位で信頼感の高い草の根コミュニティを立ち上げられるかどうかが勝負でしょう。
● KDDIとグリーの提携はmixiを再逆転するか?
KDDIは3億6千万円の第三者割当増資に応じたそうですが、狙いは何でしょうか?
はい、ソフトバンク・モバイル対策だと考えられます。ソフトバンクはマイスペースと提携の動きがあり、『Yahoo!Days』もグループ企業であり、SNSにも熱心だとなれば、auを持つKDDIが焦ってもおかしくありません。
約2,000万人の顧客をグリーで囲い込むのに成功するでしょうか?
米国ではAOLの始めたSNS、AIMPAGEは無料電話機能をSNSに実装しています。KDDIがau顧客に『グリーに入れば電話代安くするよ!!』と言えば、多数の顧客が加入し、Greeはmixiを再逆転するかもしれません。
● ショッピングSNSビルコレ新戦略
発表会に呼ばれたので話を聞いてきました。これは楽天の戦略を裏返したものです。楽天は顧客の2−3割がブログ(買い物日記)などアフィリエート経由であり、口コミを更に強化する為に楽天リンクスと言うSNSに出ました。
一方、ビルコレは、ショッピングSNSから始め、プロフィール上に公開されている商品のウイッシュリストやコレクションリストなどを参加者の外のブログに貼り付けてアフィリエートを強化する、参加者の増加を狙う戦略です。
これはユニクロなど75社のEコマース・プログラム参加企業に受けると思います。何故ならアマゾンがAPIを公開しているような役割をビルコレが担当してくれるからです。
これ、面白いです。
● どこまで数字が伸びるかな?
さて米国では調査企業のeMarketerが以下のような広告料収入の予測を出しています。
米国市場 インターネット広告費に占める割合 国際市場(含む米国市場)
2006年 2.8億ドル 1.7% 3.5億ドル
2010年 18.6億ドル 6.3% 25億ドル
2006年の米国2.8億ドルの内、マイスペースは1.8億ドルと予想されています。マイスペース自身は2億ドル稼ぐと言っています。
−では日本はどうでしょうか。
以下は筆者の個人的な予測です。飽くまでも個人の趣味の予測ですので。(笑)
2005年までは各社の合計で凡そ1億程度しか稼いでいませんでした。
2006年 15億円程度 (これは確実ですね。筆者の個人調査結果)
2007年 70億円程度 (オンライン市場の広告費を4,000億円として1.7%をかける)
2010年 360億円程度 (オンライン市場の広告費を6、000憶として6.3% をかける)
これらの数字は飽くまでも広告費であり、この他Eコマース手数料やイベントの開催フィー、コンサルフィー、ソフト開発販売収益が足される訳ですね。
さあどうなるのでしょう。面白くなってきました。わくわくしますね!!
![]() ![]() | 山崎秀夫 / 日本ナレッジマネジメント学会専務理事 http://echoo.yubitoma.or.jp/weblog/h-yamazaki/ |
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