FPN-ブログは誰かのためでなく、自分のために書けばいいと思う。

ブログは誰かのためでなく、自分のために書けばいいと思う。


■メディアとネット 2006-2-23 7:52:00 by tokuriki

 最近、会社でも個人でもブログ漬けの活動をしていることもあり、「どうやれば多くの人に読んでもらえるブログを作れますか?」という質問をされることが多い。

 まなめさんの304 Not Modifiedなどで、ブログ文章術にからんだ話が盛り上がっているのを見つけて良い機会なので、便乗して自分の意見もまとめて書いておきたいと思う。


 個人的な結論から先に書いてしまうと、私は「多くの人に読んでもらうのを目的に」ブログを始めるべきじゃないと思っている。

 もちろん、多くの人に読んでもらえる価値を否定するつもりは毛頭ないが、少なくとも、普通のビジネスパーソンが仕事の片手間にブログを書くのであれば、最初から大勢の人に読んでもらう前提でブログを始めるのは勧めない。

 
 ブログというのは、実に多様な可能性を拓いてくれるツールだ。
 ある人は単純に日記として使っているし、ある人はアフィリエイトで収入を得るのに使っているし、ある人はパーソナルブランディングのツールに使っている。

 鬼嫁日記や生協の白石さんのように大いに注目されて書籍化やドラマ化がされたりするブログもあるし、眞鍋かをりのように大量のコメントやトラックバックがつく有名人ブログもあるし、ブログがきっかけでメディアに露出することになったり、執筆の依頼が来たりするブログもある。
 

 ブログを書いたことの無い人は、どうしても普段そういったブログを読む側にいるので、ブログは読まれるものだと思いがちなのかもしれないが、実はほとんどのブログはそんなに大勢の人に読まれることはない。
 そもそも、総務省の発表が正しければ日本には400万とか500万のブログが開設され、さらに日々開設され続けているわけで、その中で今既に有名になっているブログに追いつき追い抜くほどの有名ブログを素人が始めるというのは並大抵の話ではない。


 ブログのようなCGMが既存のメディアの事業を脅かすという話が盛り上がったりしているので、人によっては素人のコンテンツが現在のプロのコンテンツを置き換えると勘違いしている人もいるみたいだが、あくまで素人にセミプロやプロになるための効率の良い道が拓けただけで、誰もがプロ並みの扱いを得られるわけではない。
 個人的には、今後も主流を占めるテキストコンテンツはプロの手によるものが中心だろうと思う。

 
 もちろん、上手くやれば、素人でもブログを使ってアフィリエイトやGoogle Adsenseで月に数万円稼いだり、その道の専門家としてメディアに注目されるようになる可能性は十分あるし、それに挑戦するのは良いと思う。
 ただ、最初からそれをゴールにブログを始めるのは、相当大変なことだと覚悟して始めた方が良い。
 なにしろ、誰もが同じ事をやれるわけで、競争は相当厳しい。
 別に仕事を持っている人が、ブログを本業にしているような人やアフィリエイトに集中できる主婦層や学生に太刀打ちするのはかなり大変なことだ。


 じゃあ、ビジネスパーソンはブログを書くのが無意味かというと、もちろんそんなことを言いたいわけではなく、「人に読んでもらうために」ブログを書くのはやめた方が良いと言いたいだけだ。

 要は、「自分のために」ブログを書けば良い。
 
 これは、アルファブロガー本のインタビューの過程で、多くのブロガーの人たちの話を聞いていても感じたことだが、アルファブロガーに選ばれた人の多くが、ブログを自分のメモ帳であったり、自分の興味を引いたことを書き残しておくとか、面白い話だから皆にも知ってもらいたいというぐらいの感覚で書いている。
 
 もちろん、今は多くの読者がいるから、多かれ少なかれ読者を意識して書いているとは思うし、自分のメディアと位置づけて日々ブログを書いている人もいると思うが、想像以上に肩の力が抜けている人が多いのが印象的だった。
 梅田さんはブログを「知的生産のための道具」と呼んでいたが、そういう位置づけの人が多いんだと思う。

 
 自分のための道具として、ブログを書くのであれば読者の目を意識して文章の書き方や言葉遣いを気にする必要はないし、ページビューが多いとか少ないとか、コメントやトラックバックがあるとか無いとかで一喜一憂する必要はない。

 多分、書いているうちに自分なりのブログの価値というのが見つかると思うし、ひょっとしたら他のブログを書いている人との出会いやコミュニケーションが広がるかもしれないし、多くの読者に愛されるブログになるかもしれない。

 でも、仮にそうならなくても、仮に全く誰にも自分のブログを読んでもらえなかったとしても、自分のためにブログを書いている限り、少なくとも自分の考えが整理できたり、文章を書く練習にはなるはずだし。
 自分には向いていないと思えば、すっぱりブログを書くのはやめて、読者に戻ればいい。


 まなめさんもブログで書いているように、難しいことを考えてやめるぐらいなら、とにかくやってみることが大事なんじゃないかと思う。

(※実際、私自身が過去に2回、ブログを初めて途中で挫折した経験があったり)



tokuriki
徳力 基彦 / アリエル・ネットワーク
http://blog.tokuriki.com/



(7404p)
このエントリを含むはてなブックマーク
Trackback: http://www.future-planning.net/x/modules/news/tb.php?1196

■あなたもFPNニュースコミュニティに記事を投稿してみませんか?
記事の投稿方法についての詳細はこちら

 
メンバー登録済みの方はログインしてから、コメントしてください。(未登録の方のコメント反映には時間がかかります)
    スレッド
    投稿者: 未登録メンバー (0)
    投稿日時: 2006-2-23 21:10  更新日時: 2006-2-23 21:10
     [blog]ブログを書くと言うこと。
    トラックバック: 北の大地から送る物欲日記
    最近、「ブログの文章術」なるテーマでそれぞれの考えを書いているブロガーが多い。ブログ文章術 米光一成|Excite エキサイト ブックスで書かれていることからこの話題が盛り上がっているように思う。 そもそも、ブログを書くと言うことはどういうことなのだろう? ブログを通じて、自分と他人の考えが回る。 ブログを書く、ということは言い方を変えれば「自分の考え」を公開する、ということでもある。「自分の考え」は、会話や電話、手紙などを使って自分にごく近い立場にいる人達にしか伝えられなかったのが、ブログ ...
    返信
    投稿者: 未登録メンバー (0)
    投稿日時: 2006-2-23 23:57  更新日時: 2006-2-23 23:57
     「書く」ことは「自分を見せる」ことである
    トラックバック: BLOG STATION
    自分のためであるか否かを問わず、文章を書くとき、「文章を書いている自分」が存在する。
    では、その「自分」とは何者であるか、という話である。

    サラリーマンは、会社へ行けば一人の社員である。しかし、家に帰れば、妻の前では夫として、子供の前では父親として振る舞うものだ。また、彼が同窓会に出席して、学生時代の友人に再会すれば、昔のあだ名で呼び合い、子供の頃の言葉遣いで語り合うかもしれない。
    こうやって、我々はそれぞれの場面で、違った「自分」を使い分け、周囲からもその場面に合った「自分」が見られることを期待するのではないだろうか。

    返信
    投稿者: 未登録メンバー (0)
    投稿日時: 2006-2-26 9:36  更新日時: 2006-2-26 9:36
     初心に返れば
    ブログはWeblogの略、つまりWeb上にするlog(ログ;健忘録?)ですからね!
    返信
※FPNニュースコミュニティに掲載された記事及びコメントは、各メンバーにより投稿されたものです。FPNニュースコミュニティの見解・意向を示すものではありません。
スポンサー広告

mini-banner-fix.gif


スポンサー広告

最近話題のニュースは
newsing_logo.png

より深い議論には


スケジュール管理に
multischeduler_logos.gif
スポンサーの詳細について






この日記のはてなブックマーク数

フィードメーター - FPN
FPNにようこそ!
 FPNは、メンバーのブログ記事の投稿で運営されている参加型ニュースサイトです。あなたも自分のブログ記事を投稿してみませんか?
  ⇒メンバー登録はこちら

ニュースコミュニティ

サイト内検索
Google

最新FPN記事

最近の投稿者

登録メンバーログイン
ユーザーID

パスワード:

IDとパスワードを記憶

パスワード紛失

新規登録


HOME   |  FPNについて   |  運営チーム   |  スポンサー広告について   |  プライバシーポリシーについて   |  利用規約について   |  問い合わせ  

copyright (c) 2004-2006 - FPNニュースコミュニティ - All rights reserved.

0.195046186447